タンデムを食い,DECを食い,世界トップのパソコンメーカーにもなったコンパックが,ヒューレット・パッカードに食われる。大きな再編の渦の中にいる時代,次に食われるのは,誰だ!?
ヒューレット・パッカード社は,コンパック社を吸収合併することで合意した。買収額は250億ドル。合併後の総売り上げ高は874億円で世界最王手のIBM社に匹敵する,また,パソコン/サーバー販売では世界で20%のシェアとなり,13%のデル社を大きく引き離してトップとなる。
ぶったまげた。それ以外に言葉がない。パソコンのブランドとしてコンパックと云うブランドの価値はとてつもなく高く,もちろんユーザーも多い。先日のゲートウェイ・ショック(過去記事)もさめぬままに起きたコンパック・ショックは,大きな影響を与えるだろう。コンパックのパソコンがなくなり,コンパックと云うブランドが消えるのだ。
世界第3位が世界第2位を食った今回の事件は,やはり大きな暗雲立ち込める悲壮感からのものであって,決して成長志向からの買収ではない。コンパックは前期,2億7900万ドルの赤字になっていたし(CNN.co.jpの記事),ヒューレット・パッカードも今期の業績の下落を指摘していた(ZDIIの記事)。なんにしても,もともとカリスマ的な印象を強く与えていたヒューレット・パッカードのCEOカーリー・フィオリナ女史だが,今回の辣腕ぶりには,舌を巻くなぁ(;´Д`)。すごい。
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